親知らず 長引く痛みの訳

こうして、近所の歯医者さんを訪れることにした金曜日(抜歯後4日目)

紹介状を書いてくれた理事長先生は不在。でも、子どもたちのかかりつけの院長先生が担当してくださることに。これはラッキー!いつもとても丁寧に説明をしてくださるのです。

私の疑問は3つ。
①上下抜いた右はほぼ痛みがないのに、どうして左だけがこんなに激痛が続いているのか?
②ドライソケットになっていないか?
③鎮痛剤が効かなくて、まじで困っています!

レントゲンを見て、先生、即答。
「抜歯したの月曜だよね?そりゃ、左は、今日はまだめちゃ痛いはず。その痛みは、想定内。」

そう、てい、ない。

想定内ー!!!!!

聞いてない!
こんな痛いのが何日も続くなんて聞いてない!

ここから先生の解説がスタートし、私は大きく納得して帰宅することになります。

まず、おさらいしましょう。
私は右の上下と左の下、3本同時抜歯をしています。口腔外科で静脈内鎮静法を使っています。右上がレアケースで超時間がかかったらしく、なかなかの難手術だったようであります。

さて、先生の解説です。
左の下の歯は、水平埋伏智歯といって、真横に生えている親知らずでした。これはスポッと抜くことはできないので、切開をします。単純にこれだけでも簡単に抜けるタイプの親不知よりも痛みが残るのは当然。そこに加え、今回、歯茎も縦に切開しています。歯茎を縦に切開すると時間短縮に繋がりますが、治るのに時間がかかるため、あまりやりません。では、なぜ、今回、担当の先生は縦に切ったのでしょう?それは、レアケース右上の親知らずに想定以上の時間を要したため、とにかく時間を優先しなければならない状況にあったものと思われます。

つまり!

ただでさえ痛みの残る水平埋伏智歯抜歯を、治りにくい縦切開したため、抜歯後4日やそこいらでは、痛くて当然、想定内!!

ということなのだそうです。

このあと、実際に口の中を見ていただき、ドライソケットの心配はないこと、縫い方を見るととても上手な先生に抜歯していただいたと見受けられる形跡があることを教えてくださいました。

ちなみに、鎮痛剤については、アセトアミノフェンロキソニンでは、そもそも効果が違うんだそうです。アセトアミノフェンはやわらげる薬、ロキソニンは痛みをシャットする薬、というようなイメージ。今回のような激痛が想定される場合、アセトアミノフェンではいくら5錠飲んでも太刀打ちするには弱すぎるとのことでした。